安定した透析を継続するためには、シャントの状態を適切に把握し、トラブルの兆候を早期に発見することが重要です。当院では以下の3つの方法でシャントの状態を管理しています。
1. 透析スタッフによる日常観察毎回の透析時に、穿刺の感触やシャント音の変化を確認し、異常の兆候を見逃しません。
2. 患者さまご自身によるセルフチェックご自宅でシャント音(スリル)を触れて確認していただくことで、日々の変化に気づくことができます。
3. 定期的なエコー検査患者さまのリスクに応じた間隔で超音波検査を行い、シャント内部の状態を客観的に評価します。
これらを組み合わせることで、トラブルを未然に防ぎ、必要な時期に適切な治療につなげることが可能になります。
超音波を用いてシャント内部の血流や血管の状態を観察する検査です。痛みを伴わず、短時間でシャントの詳細な評価ができます。
当院では、シャントトラブルが疑われる場合はもちろん、患者さま一人ひとりのリスクに応じて定期検査の間隔を調整し、早期発見・早期治療を心がけています。
シャント治療後の経過は患者さまによって異なります。当院では、以下の要素を総合的に評価し、個々の患者さまに最適な検査間隔を設定しています。
・シャントの種類と使用年数
・過去の治療歴と再狭窄の頻度
・血管の状態や血流速度
・全身状態(血圧、凝固能など)
標準的な経過の場合治療後1〜3ヶ月で経過を確認し、問題がなければ3〜6ヶ月ごとの定期検査に移行します。
リスクが高い場合過去に再狭窄を繰り返している、血管の発達が不十分などの場合は、より短い間隔(1〜2ヶ月ごと)で経過を観察します。
安定している場合長期間トラブルなく経過している患者さまは、6ヶ月〜1年ごとの検査間隔とすることもあります。
シャント治療は、一度の処置で長期的に安定する方も多くいらっしゃいます。ただし、血管の状態や狭窄の程度によっては、複数回の治療を組み合わせることで、より良好な結果が得られる場合もあります。当院では、必要以上の治療を避けながら、それぞれの患者さまにとって最も負担が少なく、かつ効果的な治療計画を提案いたします。
治療を繰り返しても十分な効果が得られない場合や、シャントの構造上の問題がある場合には、新しいアクセスの作製や別の治療方法を検討します。患者さまの生活状況やご希望も踏まえながら、最善の方針を一緒に考えていきます。

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