狭窄した血管をバルーンカテーテルで拡張する際には、血管痛を伴います。当院では、患者さまの負担を最小限にしながら、安全で効果的な疼痛コントロールを行っています。
当院では、ほとんどの治療においてエコー(超音波)ガイド下での局所麻酔を基本としています。
・超音波で血管の位置を確認しながら、麻酔薬を血管の直下に正確に注入します
・狭窄部位をピンポイントで麻酔するため、効果的な鎮痛が得られます
・治療範囲が広い場合や複数の狭窄部位がある場合も、それぞれの部位に局所麻酔を追加することで対応可能です
・治療後すぐに日常生活に戻ることができます
・運転や仕事への影響がありません
多くの患者さまは、この方法で十分な疼痛コントロールが可能です。
不安が強い方や、緊張により痛みを感じやすい方に対しては、ミダゾラムという鎮静剤を使用することがあります。これは消化管内視鏡検査の際にも使用される薬剤で、リラックスした状態で治療を受けていただけます。
鎮静剤には以下のようなリスクや制約があるため、必要性を慎重に判断した上で使用します。
・血圧低下や呼吸抑制のリスク
・過鎮静による回復時間の延長
・治療当日は車の運転ができません
・帰宅時に付き添いが必要な場合があります
当院では、鎮静剤の拮抗薬を使用することで覚醒時間を短縮し、より早く安全に帰宅していただけるよう配慮しています。
伝達麻酔は、鎖骨下ブロックや腋窩ブロックなど、神経の根元で麻酔を行う方法です。広範囲に効果があり、シャント作製などの外科手術では有用な方法ですが、以下の理由から当院の外来治療では基本的に使用していません。
・効果時間中(数時間)は腕全体の感覚が鈍くなり、手をうまく動かせません
・外来治療後の日常生活に支障が出る可能性があります
・穿刺手技に伴うリスクがあります
当院では、患者さま一人ひとりの痛みの感じ方や不安の程度に応じて、最適な疼痛コントロールの方法を提案いたします。治療前に十分にご説明し、ご不安な点があれば遠慮なくお申し出ください。

月~土 8:00~18:30