シャント内部に、先端に風船(バルーン)のついたカテーテルを入れ、血管の狭くなった部分で膨らませ血管を拡張させる治療です。血管内治療にはX線透視化で行う方法と、エコーガイド下PTAで行う方法があります。当院では両方に対応可能です。
X線透視化では造影剤を用いて血管走行・血液の流れを診ることができ血管全体を把握するのに適しています。また、鎖骨下静脈~中心静脈の病変を把握することができます。
エコー下では血管を立体的にイメージでき血管内の性状を把握できるメリットがあります。X線被曝がなく、造影剤も使用しません。
当院では、シャントを長持ちさせ、日々の透析を安定して受けていただくために、以下のトラブルに対して日帰りでの血管内治療(日帰りPTA)を行っています。
透析中の脱血不良や静脈圧の上昇、止血が困難といった症状は、血管の一部が狭くなっている(狭窄)サインです。放置すると完全に詰まってしまうため、早期の介入が重要です。
・治療内容: 超音波(エコー)や血管造影で狭窄部を確認し、バルーンカテーテルを膨らませて血管を広げます。
・期待できる効果: 血流量が改善し、透析効率の向上や穿刺トラブルの減少につながります。
シャントが完全に詰まり、スリル(拍動)が消失した状態です。放置するとその日の透析ができなくなるため、緊急の処置を要します。
・治療内容: 血栓(血の塊)をカテーテルで粉砕・除去し、血流を速やかに再開させます。多くの場合、血栓の原因となった狭窄部位の拡張も同時に行います。
・期待できる効果: 速やかな血流再開により、その日の透析を予定通り行える可能性を高めます。
慢性閉塞に対しては通常治療されませんが、当院ではシャントのバランスを考え治療の必要があると判断した場合には治療を行います。慢性閉塞部位は通常、カテーテルは通過できないため様々な技術を駆使し通過させるため長時間を要します。それでも通過できない場合には断念する場合があります。
大抵のシャントトラブルは血管内治療で対応可能ですが、治療が可能であったとしても非常に荒廃してしまった血管は十分維持できないため、むしろ外科的治療に移行することがあります。

月~土 8:00~18:30