
シャント(Shunt)とは、血液透析を行うために必要な「血液の出入り口」のことです。透析治療では、1分間に200~300mlという大量の血液を体外に取り出して浄化し、再び体内に戻す必要があります。通常の血管では細すぎてこのような大量の血液を安全に取り出すことができないため、太くて血流量の多い血管を人工的に作る必要があります。これがシャントです。
動脈と静脈を直接つなぎ合わせて作るシャントです。
AVF(自己血管内シャント)の特徴 | AVF(自己血管内シャント)が適している方 |
• 自分の血管を使用するため感染リスクが低い • 長期間使用できる(10年以上使用可能な場合も) • 異物を体内に入れないため合併症が少ない • 血流量が豊富で透析効率が良い | • 血管の状態が良好な方 • 初回シャント作製の第一選択 • 長期透析予定の方 |
作製方法:
人工血管(グラフト)を使用して動脈と静脈をつなぐシャントです。
AVG(人工血管グラフト)の特徴 | AVG(人工血管グラフト)が適している方 |
• 自己血管が使用できない場合の選択肢 • 手術から使用開始まで2~4週間と比較的短期間 • AVFより太い血管ができるため穿刺しやすい • 感染や血栓のリスクがAVFより高い | • 自己血管の状態が悪い方 • AVFの作製が困難な方 • 高齢者や血管病変のある方 |
作製方法:
月〜土8:00~18:30