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expand_more Q.
腹膜透析は身体にどのような効果が期待できますか?
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A.
次のような効果が期待できます。
- 残存腎機能の保護:血液透析に比べて腎機能の低下が緩やか
- 体液バランスの安定:連続的な治療により体液の変動が少ない
- 心血管系への負担軽減:急激な体液変化がないため心臓への負担が少ない
- 貧血の改善:エリスロポエチンの産生が維持されやすい
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expand_more Q.
腹膜透析の日常生活面でのメリットは何ですか?
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A.
次のようなメリットが挙げられます。
- 時間の自由度:自分のペースで治療スケジュールを組める
- 社会復帰の促進:仕事や学校生活を継続しやすい
- 旅行が可能:透析液の配送手配により旅行先でも治療継続
- 家族との時間:通院回数が減り家族と過ごす時間が増加
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expand_more Q.
腹膜透析をうけることでの合併症は何ですか?
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A.
主な合併症として腹膜炎、カテーテル出口部感染、カテーテルトラブルなどが考えられます。
- 腹膜炎
- 最も注意が必要な合併症
- 症状:腹痛、発熱、透析液の濁り
- 予防:無菌操作の徹底、手洗いの励行
- 治療:抗生物質の投与
- カテーテル出口部感染
- カテーテルの皮膚出口部での感染
- 症状:出口部の発赤、腫脹、膿の分泌
- 予防:毎日の出口部ケア、清潔保持
- カテーテルトラブル
- 透析液の流入・流出不良
- 原因:カテーテルの位置異常、便秘など
- 対処:体位変換、緩下剤の使用、必要時カテーテル調整
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expand_more Q.
腹膜透析の日常生活面での注意点は何ですか?
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A.
主な注意点として食事管理、感染予防、運動・入浴などが挙げられます。
- 食事管理
- カリウム制限は血液透析より緩やか
- リン制限は重要
- タンパク質は適切な摂取が必要
- 塩分・水分制限は個人差に応じて調整
- 感染予防
- 手洗いの徹底
- マスクの着用
- 清潔な治療環境の維持
- 定期的な健康チェック
- 運動・入浴
- 適度な運動は推奨
- 入浴時はカテーテル出口部の保護が必要
- プールや温泉は医師と相談
- 腹圧のかかる激しい運動は制限
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expand_more Q.
腹膜透析ではどのくらい通院が必要ですか?その時どのような検査をしますか?
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A.
通院スケジュールと必要な検査項目は以下の通りです。
通院スケジュール
- 初期:週1-2回
- 安定期:月1-2回
- 緊急時:随時対応
必要な検査項目
- 腹膜機能検査(PET)
- 血液検査(腎機能、貧血、骨代謝など)
- 残存腎機能の評価
- 栄養状態の評価
- 心血管系の評価