透析患者さまにとって、水分・塩分・カリウム・リンの管理は治療の重要な柱です。過剰な水分摂取は心臓に負担をかけ、むくみや息苦しさの原因となります。塩分を控えることで喉の渇きを抑え、適切な水分量を守りやすくなります。カリウムの過剰摂取は不整脈のリスクを高めるため、生野菜や果物は茹でこぼすなどの工夫が必要です。リンの蓄積は骨や血管の健康を損ないますので、加工食品やスナック菓子は控えめに。当院では数値目標を明確にし、無理なく続けられる食事管理をサポートいたします。
透析患者さまは十分なエネルギーと良質なたんぱく質の摂取が必要です。エネルギー不足は筋肉の減少や体力低下を招きますので、ご飯やパン、油脂類をしっかり摂りましょう。たんぱく質は肉・魚・卵・大豆製品から適量を確保し、体を作る栄養として重要です。ただし、カリウムやリンの制限との両立が課題となります。調理法の工夫や食材選びで美味しく栄養バランスを整えることが可能です。当院の管理栄養士が、患者さま一人ひとりのライフスタイルに合わせた献立作りをお手伝いいたします。
毎日の食事内容を記録することで、自分の食生活の傾向や課題が見えてきます。当院では食事記録用の日誌をご用意しており、何をどれくらい食べたか、体重や血圧の変化とともに記録していただけます。記録を管理栄養士と一緒に振り返ることで、改善点が明確になり、具体的なアドバイスを受けられます。「なぜ体重が増えたのか」「カリウム値が上がった原因は何か」といった疑問の答えも見つかります。記録は継続の励みにもなり、より良い食習慣づくりに役立ちます。一緒に健康的な食生活を目指しましょう。
当院では、専門の管理栄養士が患者さまの食事療法を全面的にサポートいたします。定期的な栄養相談では、血液検査の結果をもとに、具体的な食事内容や調理方法をアドバイスします。「何を食べたらいいかわからない」「制限が多くて献立が単調になる」といったお悩みにも、実践的な解決策をご提案いたします。外食時の注意点、間食の選び方、季節の食材の取り入れ方など、楽しみながら続けられる食事療法を目指します。お気軽にご相談ください。
月〜土8:00~18:30