静岡県富士市の人工透析と腎臓内科、生活習慣病外来のクリニック

フットケア

フットケアの意義と必要性

 透析患者さまは、血流障害や免疫力の低下により、足のトラブルが起こりやすい状態にあります。特に糖尿病を合併されている方は、神経障害により痛みを感じにくく、小さな傷が重症化するリスクが高まります。足の感染症や壊疽は、最悪の場合、切断に至ることもあります。定期的なフットケアは、こうした深刻な事態を未然に防ぐための重要な予防医療です。早期発見・早期対応により、健康な足を維持し、自立した生活を長く続けることができます。

エコー風景

フットケアで観察するポイント

当院のフットケアでは、足全体を丁寧に観察します。主なチェックポイントは、皮膚の色や温度の変化、傷や水疱の有無、爪の変形や巻き爪、タコ・ウオノメの状態、むくみの程度、感覚の確認などです。足の指の間や足裏など、見落としやすい部分も念入りに確認します。また、靴擦れの跡や圧迫による赤みなども重要なサインです。これらの異常を早期に発見することで、適切な処置や治療につなげ、重症化を防ぎます。定期的な観察が足を守る第一歩です。

セルフケアのすすめ

ご自宅での日々のセルフケアが、足の健康維持には欠かせません。毎日お風呂で足を観察し、清潔に保つことを習慣にしましょう。入浴後は保湿クリームで乾燥を防ぎ、爪は切りすぎないよう注意してください。靴下は締め付けの少ないものを選び、靴は足に合ったサイズを着用しましょう。裸足での歩行は避け、小さな傷でもすぐに手当てすることが大切です。自分では見えにくい足裏も、鏡を使ってチェックしてください。不安なことがあれば、遠慮なくスタッフにご相談ください。

こんな症状は要注意!すぐに相談を

足に次のような症状が現れたら、すぐに医療スタッフにご相談ください。皮膚の色が赤い・黒い・紫色に変色している、傷が治りにくい、腫れや熱感がある、痛みやしびれが続く、水疱や膿が出ている、爪が変色・変形している、足が冷たい、または異常に熱いなどの症状です。小さな変化でも放置すると悪化する可能性があります。「これくらい大丈夫」と自己判断せず、早めの受診が重症化を防ぎます。遠慮なくお声がけください。私たちがしっかりサポートいたします。

 フットケアは患者様の大切な足を守るために欠かせません。ご自身でのチェックと、スタッフによる定期的な観察を続けていきましょう。

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