shunt シャント造設・治療

診療時間|休診日

診療時間午前:8:00~ / 午後:13:00~
(無料送迎は、上記時間帯に先立って行われます)
夜間対応 夜間の診療は行っておりません。
休診日 毎週 月・火・日曜日

今あるシャントの寿命を長く保つために「適切な管理による血管内治療」を行います

Point01/定期検査による早期発見

エコー風景

Point02/適切な管理による血管内治療

手術3

Point03/治療中の痛み緩和

手術1

Point04/検査・治療計画

診察室

シャントトラブル(狭窄・閉塞)

シャントトラブルを起こす確率は透析導入患者さまの約30~40%に認められています。特に高齢の方、糖尿病がある方ではシャント血管内が狭くなる狭窄が生じやすく、治療後の再狭窄率も高いといわれています。

狭窄の原因は吻合部や血管分岐部など血液の流れが乱流する場所に生じやすくなります。また、穿刺による影響もあります。個人差はありますが狭窄は血液透析に伴って進行していきます。

狭窄が進行し、透析ができなくなる程の狭窄が生じてしまうと、血管内治療の成功率が低くなる、治療後短期間で再狭窄が生じる、治療による急激なシャント血流の改善が心臓の負担になるといったことが起きます。

また、狭窄を放置すると血管が詰まる閉塞をきたしやすくなります。慢性狭窄による閉塞は穿刺できる範囲が制限されたり、血管内治療の成功率が低くなります。予想外に閉塞をきたすことはシャントの寿命を悪くするだけでなく、自分を取り巻く環境が激変してしまう事象です。

定期検査によるシャントトラブルの早期発見

より良い透析を行うためにシャントトラブルを早期発見しシャント血流の安定・維持させることが必要です。

そのために、日々の透析時にシャントをチェックしシャントの変動を察知する、患者さまご自身で音やスリルの変化等を確認する、定期検査を行うといった管理を行いシャントの悪化を事前に察知し、適時治療につなげることが重要です。

エコー(超音波)検査

超音波を用いてシャント内部を観察する検査です。痛みを伴わず、短時間で簡単にシャントの状態を把握することができます。当院では、シャントトラブルの発生時はもちろんのこと、患者さまの状態に合わせて定期的にエコー検査を行い、シャントトラブルの早期発見を心がけています。

エコー検査は正確な数値を把握するために、透析前・後もしくは透析のない日に検査を行っています。

血管内治療

シャント内部にバルーンカテーテルを入れ、血管の狭くなった部分で膨らませ血管を拡張させるカテーテル治療です。血管内治療にはX線透視化で行う方法と、エコー下で行う方法があります。当院では両方に対応可能です。X線透視化では造影剤を用いて血管走行・血液の流れを診ることができ血管全体を把握するのに適しています。また、鎖骨下静脈~中心静脈の病変を把握することができます。エコー下では血管を立体的にイメージでき血管内の性状を把握できるメリットがあります。X線被曝がなく、造影剤も使用しません。

また、慢性閉塞に対しては通常治療されませんが、当院ではシャントのバランスを考え治療の必要があると判断した場合には積極的に治療を行います。慢性閉塞部位は通常、カテーテルは通過できないため様々な技術を駆使し通過させるため長時間を要します。それでも通過できない場合には断念する場合があります。

大抵のシャントトラブルは血管内治療で対応可能ですが、治療が可能であったとしても非常に荒廃してしまった血管は十分維持できないため、むしろ外科的治療に移行することがあります。

治療風景

治療の痛み緩和

狭窄の拡張時は血管痛を伴います。鎮痛の方法は局所麻酔、伝達麻酔、鎮静があります。狭窄範囲が限局している場合は局所麻酔で対応は可能ですが、狭窄が長い場合、複数狭窄が点在している場合は局所麻酔では不十分なため、伝達麻酔や鎮静剤を使用します。

伝達麻酔とはいわゆる神経ブロックです。PTAでは鎖骨下ブロックや腋下ブロック等が行われます。広範囲と鎮痛と長時間効果がありシャント手術でよく使用されますが、効果時間中は手をうまく動かすことができないため外来治療では注意が必要になります。

閉塞の治療時は長時間を要するためストレス回避のため鎮静剤を使用します。これは、消化管内視鏡時に使用するものと同じお薬を使います。検査・治療中は寝ていただきストレスを軽減します。治療後当院では、鎮静剤の拮抗薬を使用し覚醒させるのでより短時間で状態は安定します。

検査・治療計画

治療後再び狭窄や閉塞を起こさないために治療頻度を調節する必要があります。特に慢性閉塞してしまったシャントは治療後2週間以内は再狭窄しやすい状態です。そのため再狭窄に影響を与える他の因子として血管径、流入血流速度、凝固系などの因子も調節しなければならず、単純に1回だけ治療して良くなることはまずありません。治療を繰り返すことで血管径の発達を促したり、シャント全体のバランスを整え流入血流速度を改善したり、抗凝固薬内服を併用し、閉塞しにくい環境を整えていきます。

そのための適切な管理として6週おきに検査を行い、必要があれば6週ごとに血管内治療を行います。逆に6週毎のエコー検査で経過が良く問題なければ3か月毎、6か月毎の検査期間となります。

閉塞治療後に対しては1週目、2週間後にも検査を行い細かくシャントの状態を把握し治療方針を決めていきます。人によっては連日治療する場合もあります。頻回の治療を行っても状況が変わらない場合は断念する場合があります。

施設、設備

治療の流れ

STEP01

①治療方針 ②治療内容 ③治療前後の注意事項 ④検査・治療予定を説明いたします。

鎮静をご希望された場合には治療前3時間以内の食事は禁止、1時間以内の飲水は禁止になります。 休薬することは原則ありませんが、シャントの状態によっては抗凝固薬の休薬を行うことがあります。
STEP02

手技的治療時間は単純な狭窄に対しては約30分で終わります。

前後の準備や管理を加えて60~90分には終了します。狭窄が複数あったり閉塞箇所があればこれ以上の時間を要します。
STEP03

治療後、問題なければ帰宅します。日帰りで終了します。

鎮静剤を使用した場合、治療後2-6時間は安静が必要になるため、治療後の運転や1人でのご帰宅は原則禁止になります。

シャント治療 l 施設のご紹介

受付け

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