透析中運動療法(Intradialytic Exercise:IDE)は、血液透析治療中にベッドサイドで行う下半身を中心とした運動療法のことです。透析治療の4時間という時間を有効活用し、運動によって様々な健康効果を得ることができる画期的な治療法として注目されています。
当院では聖隷クリストファー大学准教授の矢部広樹先生監修のもとで、透析中運動療法を行っています。
透析中に臥床した状態で行える運動療法なので、転倒などのリスクが少ないのが特徴です。安定した状態で運動できるため高齢者や体力に自信のない方でも安心して行えます。
セラバンドというゴムチューブを使い筋肉を鍛える体操です。
セラバンドは色分けによって強度が異なり、初心者から上級者までレベルに合わせた選択が可能です。
15分~20分間、エルゴメーターを漕いで筋肉を鍛える運動です。
患者さんによって負荷量や時間を調整し、無理のない範囲で行っています。
筋肉をほぐす体操です。リラックスして、音声ガイダンスに沿って行います。
関節の可動域を広げたり柔軟性を高めたりするのに役立ちます。
シャントの血流を増加させるための体操です。
導入初期のシャント発達にも繋がります。しっかりとボールを握る事が大切です。
氏名 | 経歴・職務 | 資格 |
矢部 広樹 | 最終学歴:聖隷クリストファー大学大学院卒 引佐赤十字病院 一般入院リハビリ・訪問リハビリ 医)偕行会名古屋共立病院 急性期リハビリ 聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学科准教授 専門:血液透析・腹膜透析患者に対する運動療法 臨床運動生理学 エネルギー代謝 | リハビリテーション科学博士 理学療法士 |